|高野総本店|
総合小売業への展開でNAGANO WINEを全国へ。長野=ワインの立役者

|高野総本店|<br>総合小売業への展開でNAGANO WINEを全国へ。長野=ワインの立役者

酒販卸業の高野総本店の創業は、激動の幕末のただ中、文久元年(1861)。創業以来、日本酒が主な取り扱いだったと言いますが、現在はワインと日本酒が半分ぐらいの割合とのこと。「NAGANO WINEの品質は非常に高く、国際的に通用する素晴らしいものです。当社では長野県原産地呼称管理制度(NAC)ができた当初から全種類の取り扱いをしています」。そう話すのは代表取締役社長でマスターソムリエの資格を持つ高野さん。自身もNACの委員を務めています。NAGANO WINEの小売りは主にホームページ上で行っていて、厳選されたワインが高野さんの詳しい説明を見て買えるとあって人気です。

酒販卸という仕事上、在庫を置いておく倉庫と広い荷捌き場は必須

日本のアルコール消費量の現状は、女性の消費が急速に拡大しているため、女性に好まれるワインの消費は今後も順調に伸びていくと高野さんは見ています。ただ、問題があるとも。「それは、高品質なワインを安定供給できる生産体制の確立です。そして、中国のワイン生産の状況。中国は、すでに生産量では世界の上位にあり、品質もかなり高いレベルにあります。海外輸出も視野に入れたNAGANO WINEの展開を考えた場合、大きな脅威となることは間違いありません」。NAGANO WINEが脚光を浴び、光の部分だけに目がいきがちですが、現状を把握し、先を見据えてさまざまな戦略を考えていく。裾野を広げるワイン研修会などの開催や総合小売業への積極的な対応などこそが、今まで培ってきたお店の力と言えるかもしれません。

代表取締役社長
高野 豊さん

長野市在住。酒類関係で数々の肩書きを持つが、中でもソムリエ歴20年以上で、協会への功績が顕著であったシニアソムリエに贈られる名誉称号「マスターソムリエ」は特筆。研修会やワイン会などを通じ、全国各地でNAGANO WINEの素晴らしさを伝えています。

住所

長野県長野市平林2-4-20

電話番号

026-263-1232

営業時間

8:30~17:30

定休日

土・日曜日、祝日

アクセス

長野電鉄・本郷駅から徒歩20分

URL

http://takano-sht.main.jp

2013年04月01日掲載