|地酒の信濃屋|
諏訪湖畔随一の地酒と長野県産ワインの品ぞろえ

|地酒の信濃屋|<br>諏訪湖畔随一の地酒と長野県産ワインの品ぞろえ

諏訪湖に流れ込む上川沿いにある「地酒の信濃屋」。諏訪ICからもほど近く、地元客だけでなく観光客も多く訪れる酒店です。

諏訪といえば、冷涼な気候のもと高原からの清冽な伏流水に恵まれ、諏訪杜氏による酒造りが盛んな地です。信濃屋はその店名に冠したとおり、地酒の品ぞろえは界隈随一。店内には日本酒とワイン、それぞれのセラーが設けられ、徹底した温度管理のもと、おすすめのお酒や限定品が整然と並び、左党の胸を踊らせます。

店舗は2017年に改装したばかり。広々とした店内に、地酒やワインのほか、おすすめの商品が見やすく整然と並ぶ

長野県産ワインは、原産地呼称管理制度の認定がはじまった当初から取り扱っています(ワインの認定は2003年から)。アルプス、五一ワイン、井筒ワインなど桔梗ケ原のワイナリーを中心に、サントリー、サッポロ、メルシャンなど大手ワイナリーも含めた県内産銘柄がそろいます。
「認定ワインは安心して飲んでいただけます」と太鼓判を押すのは宮坂幸子さん。焼酎アドバイザーとスピリッツアドバイザーの資格をもち、蒸留酒に精通していますが、日本酒もワインも、つまりはお酒のすべてを愛する人です。
「長野県産ワインの可能性は未知数ですね。これからがとても楽しみです」。宮坂さんの地元、岡谷市でもワイン造りがはじまって、県産ワインに寄せる期待はさらに高まっていると言います。

日本酒とワインそれぞれのセラーでは、徹底した温度管理のもと、厳選銘柄がそろう

信濃屋は小売だけでなく業務用卸も手がけるため、飲食店とのつながりも強いのですが、宮坂さんは元来、お酒好きなことに加えて「飲んでいる方の感想を直に知りたい」という理由から、つきあいのある飲食店に足を運んでは、すすんで酔客となります。さらには「つくり手の顔が見えると、お客さまにもおすすめしやすい」と、酒造りの現場へも足を運びます。
「アルプスさんの契約畑をお訪ねして、ワインの勉強もさせてもらっています」良き飲み手であり、そして何より良き伝え手である人。つくり手からの信頼厚い人のすすめるお酒は、ピタリと好みに合うのです。 

1971年創業
歴史を忍ばせるディスプレイも

 
宮坂幸子さん

焼酎唎酒師であり、スピリッツアドバイザーの資格をもつ。
宮坂さんのお気に入りのぶどう品種は、スペインの代表的な赤ワイン品種であるテンプラニーリョ。
「熟成タイプのダークチョコレートのような香りが好きです」

住所

諏訪市中洲三ツ俣5709-33

電話番号

0266-52-4708

営業時間

9時30分〜 18 時30分(電話受付は〜17 時)

定休日

水曜定休

アクセス

中央道諏訪ICから5分

URL

http://www.sake-shinanoya.co.jp/

取材・文/塚田結子  写真/宮地晋之介
2018年10月29日掲載