|地酒屋 宮島酒店|
長野県産の「地酒」に特化
お客様と対話して、ときめきを引き出す

|地酒屋 宮島酒店|<br>長野県産の「地酒」に特化<br>お客様と対話して、ときめきを引き出す

宮島酒店の店内に入ると、ショップにしてはやや暗く感じるかもしれません。外光が入らないように窓は塞がれ、ずらりと並んだリーチインの照明もあえてオフ。そんな店内に、長野県産に特化した酒やワインが取り揃えられています。
「お酒にとって一番、居心地がいい環境にしました」と店主の宮島国彦さん。しかも酒の瓶はまるで磨かれたように埃ひとつなく、愛情を持って商品管理されていることが伝わってきます。賑やかにポップを並べる店も多いなか、商品説明のポップはなし。

県産ワインは、日本酒と同等の価格帯のものを置いている。「日本酒に比べ、品揃えはまだまだこれからです」(店主の宮島さん)

「酒は対話商品なんです。お客様の性別や年齢に合わせ、またお好みやご要望をうかがって酒をおすすめし、特徴をご説明します。ときめきをもって、買っていただきたいからです」
繁忙期には1日中しゃべって声が枯れるほどという宮島さん。そのトークは決して「売らんかな」ではなく、酒への愛がにじみ出ています。店内にある商品は、きき酒師の宮島さん自身が一度は味わって、自信を持って薦められるものばかり。そもそも酒類が大好きで、365日晩酌を欠かしたことがありません。熱心に蔵元訪問をしてきたので、造り手をよく知っているのも大きな強み。

実は取材時に同行した全員が、それぞれ宮島さんと話し、それぞれが気になる酒やワインを買い込んでしまいました。「早く帰って飲んでみたい」と思うのは、宮島さんの言う「ときめき」でしょうか。

店内は常時、室温が23℃、湿度55%に設定されている。リーチインを含め、酒類の温度管理は徹底している

ワインはフルボトルで1400円から2000円程度のものを置いています。日本酒と同程度の価格帯を意識しました。長野県原産地呼称認定のものが多く、メルローなど欧州系品種と龍眼やベリーAなど国産品種も。「私はソムリエでもワインアドバイザーでもないのですが、きき酒師の味覚でお客様にワインをご紹介しています。長野県産の日本酒を目当てに来てくださったお客様に、ここで県産ワインに出会っていただけたらうれしいですね」

宮島酒店は上田ICから菅平へ向かう国道114号線沿いにあり、県外からのリピーターが多いのが特徴。飲食店への営業は行わず、遠くても来店する飲食店と個人客にコツコツと販売していくスタイルを貫きます。
家族3人での経営ながら、年中無休。日本酒のみネットショップでも販売しています。

NAGANO WINEはもちろん長野県の日本酒の揃えも県下一と言っていいほど。ワインも日本酒も一度に買い物が楽しめます
高品質で生産量の少ない蔵元は特約店方式を取ることが多い。宮島酒店は「信州産の特約蔵元数」が、長野県内で最多とされる。蔵元と長年、信頼関係を結んできた

店主
宮島 国彦さん

1967年上田市出身。80年以上続く宮島酒店の4代目。大学3年の時、父の他界により店を継ぐ。酒蔵めぐりを重ねながら、1998年にきき酒師取得。酒の価格競争が激化するなか、差別化を目指して、2000年に信州の地酒専門店として店をリニューアル。上田小売酒販組合副理事を務めたのち、2014年に長野県小売酒販組合連合会青年協議会の初代会長に就任。「酒の種類を問わず、酒類の振興に尽くしていきたい」

住所

長野県上田市真田町長5913-1

電話番号

0268-72-4039

営業時間

9時~19時

定休日

なし

アクセス

上田駅から車で20分

URL

http://www.mssakaya.com/

取材・文/平尾朋子  写真/阿部宣彦
2014年09月16日掲載