信州ワインバレー構想推進協議会が設立

信州ワインバレー構想推進協議会が設立

NAGANO WINEのブランド化とワイン産業のさらなる発展を推進するために、今年度から長野県が10年の計画期間で推進している信州ワインバレー構想。この実現のために教育機関、研究機関、民間機関の産官学が共同して取り組んでいく組織として「信州ワインバレー構想推進協議会」が、6月12日発足しました。ワイナリーが立地する県内自治体、県ワイン協会をはじめ飲食、宿泊、観光にわたる各関係団体や信州大学など約50団体約100人が集まり、この日、設立総会が長野市のホテルで開催されました。

当日は、信州ワインバレー構想を実現させるため、長野県内のワイン産業に携わる関係者が一丸となって、具体的な事業を推進することにより、NAGANO WINEのブランド化を図りワイン産業の発展に資するという目標を確認。具体的な事業として①ワイン栽培に関する事業②ワイン醸造に関する事業③ワインのプロモーションに関する事業④地域ワインバレー形成に関する事業⑤その他目的を達するために必要な事業―の5事業を行っていくことを承認しました。

会長には、おいしい信州ふーど(風土)大使を務めヴィラデストワイナリー(東御市)のオーナーでエッセイストの玉村豊男さん、副会長には県ワイン協会の理事長(塩尻市・井筒ワイン社長)の塚原嘉章さんが就任しました。

この他、栽培・醸造部会、プロモーション部会、地域ワインバレー研究部会の3部会が設けられ、それぞれ具体的な計画と目標数値が示されました。栽培・醸造部会では、ワイナリー開設を目指す新規参入者を10年後に15人確保する。プロモーション部会では10年後の1人あたりのワイン購入量を5.2リットルに拡大することなどが決められたほか、各部会の本年度の事業計画が承認されました。また、長野県のぶどう栽培の先進地桔梗ヶ原も持ち、長年ワイン振興に取り組んできた塩尻市が、その取り組みを紹介しました。
ワイン用ぶどうが実り、ある程度のワインができるようになるためには、少なくとも5年が必要です。そのため、10年という長いスパンの計画になりますが、着実に歩みを進めていきたいと、長野県は考えています。