|ペンションGEN|
千曲川ワインバレーを巡る旅の拠点
満天の星空の下、
お気に入りワインをBYOで

|ペンションGEN|<br>千曲川ワインバレーを巡る旅の拠点<br>満天の星空の下、<br>お気に入りワインをBYOで

菅平高原に隣接し、根子岳の麓に広がる峰の原高原は、自然豊かで、天の川も望める高原リゾート。

「じつは、千曲川ワインバレーの北信地方と東信地方を結ぶ恵まれた立地でもあるんです」と言うのは、マスターの島村亘さんです。

NAGANO WINEを楽しみ、天の川を仰ぐ一夜を(写真は島村さん撮影)

2000年に東京を離れ、ペンションGENを先代から引き継いでスタート。7~8年経過したのち、地元の素晴らしいワイナリーの存在に気が付きます。

とくに情報誌で見た玉村豊男さん(ヴィラデストオーナー)の「千曲川ワインバレー構想」に啓発され、自らワイナリー巡りを始めました。その時に感じたことなど、ホームページには各ワイナリーの紹介が詳しく記されています。

「ワイナリーを巡って、お気に入りワインを見つけたら、この地にいる間にこの地の気候のなかで味わっていただきたい。そうすれば、旅の思い出がワインと共に記憶に留まり、何倍にも豊かになります」

それがワインツーリズムの醍醐味でもあると考える島村さんは、BYO(持ち込み)を歓迎しています。ワインツーリズムの振興にも役立ちたいと願い、BYO1本1300円のところ無料のキャンペーンを継続中。

はたけしめじ(木島平産)のボロネーゼソースのニョッキ
楠わいなりー、はすみふぁーむ、リュードヴァンなど千曲川ワイバレーのワイン。須坂園芸高校「栃並木」は市場に流通していない

「持ち込んだワインを『オーナー、これちょっとどう、飲んでみて』とおっしゃるお客様も多いんです。気持ち、わかりますよね。私もお客様に教えていただく。そういうやり取りも愉しいんです」

「ワイン好きな方には、秋の収穫に行くことをお勧めしています。周辺のワイナリーでは収穫ボランティアを募集することもあります。自分で摘んだぶどうが、どんなワインになるのかとワクワクする。やがてそのワインを実際に味わう。これは日本にいる特権です。いくらフランスワインうんぬんといっても、これはなかなかできないでしょ?」

間接照明で印象的な雰囲気づくりがされている
アンティーク調の家具でくつろげる雰囲気の客室

ペンションGENの食堂からは、北アルプスが望める絶景、夜は満天の星空に包まれます。ディナーは、地元食材を使った手作りの欧風料理。

朝食は根子岳の伏流水で炊いた浅科五郎兵衛米(こしひかり)のご飯がさわらのおひつで出てくる和食です。

わずか4室の静かなペンションで、ワインと星空の旅の思い出ができそうです。

 
島村 亘さん
しまむらわたる

1961年東京都出身。アーティストのマネージャーやコンサート制作を手掛ける。縁あって2000年に峰の原高原で、ペンションGEN(ゲン)を先代より引き継ぐ。「全国各地を巡ったなかでも、標高1500mの清涼な気候、天の川、超軟水の伏流水など、峰の原高原ほど癒される場所はない」。峰の原の四季や天の川の撮影を続け、峰の原高原観光協会のパンフレットにも写真提供多数。

住所

長野県須坂市仁礼3153-602

電話番号

0268-74-2287

営業時間

IN16時、OUT10時
1泊2食8980円~

定休日

なし

アクセス

上信越道・上田菅平ICより約40分、長野道・須坂長野東ICより約35分

URL

http://www.pensiongen.com

取材・文/平尾朋子  写真/平松マキ
2015年09月02日掲載