諏訪湖畔に位置したリカーハウス長崎は、一見、どこにでもある酒屋さんに見えますが、入ってみると店内の1/3がワインセラーで占められています。「見るだけで楽しいお酒のギャラリー」というお店のコンセプト通り、ワインの種類は2,000本以上。NAGANO WINEもずらりとそろっています。さらに、人生の節目やさまざまな記念日にワインを楽しみたいというお客さまのために、地下にはお客さま専用の保管セラーもあるというから驚きです。「主人がとにかくワイン好きで、それで始めたお店だから」と明るく話すのは女将の長崎美知子さん。
教職を辞めて嫁いできた美知子さんは、ご主人に影響を受け、二人で国内外のワイナリーを巡りながら勉強しワインアドバイザーを取得。長野県のワイナリーも、店で扱いのあるところはすべて回られたそうです。その後、高橋前町長時代、ご主人が町の助役に就任したことを機に、店を取り仕切ることに。取り引きを決めるポイントは「味はもちろんですが、つくり手のポリシーに共感できるかどうかを一番大切にしています。つくり手の思いが詰まったワインに携わりたいんです」
店内の湖に面した窓際には、カウンター席が設けられ、湖を眺めながら、ゆっくりワインを試飲したり、おしゃべりできるスペースも。「ワインはその裏の物語が分かると、もっとおいしく楽しく飲めるもの。だから、NAGANO WINEも自分が見聞きした物語をお客さまにお伝えしています」。女将さんとおしゃべりするためだけに寄る方も多いことに思わずうなずいてしまう、ワイン好きが集う酒店です。
地元ではすっかりおなじみとなっている女将さんの顔ロゴが描かれた看板。国道20号を岡谷方面に走ると出会えます
店の3分の1を占めるワインセラー。その前面にNAGANO WINEのコーナーがあります。オールドヴィンテージもさりげなく置かれ、思わぬ掘り出しものも
音楽の先生から酒屋の女将へ。ワインをこよなく愛するご主人の影響を受け、ワインアドバイザーの資格を取得。長崎塾ワイン講座と銘打って、毎月ワイン講座も開催しています。