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ワイントピックス

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2017.07.19新諏訪公民館(長野市)の利き酒会

善光寺(長野市)の西に、「新諏訪町」という地区があります。
裾花川沿いに位置するこの地区は、諏訪神社のお膝元にあり、口伝で伝わる市選択無形民俗文化財の瓜割煙火は180年もの歴史を誇るなど、長野市内でも歴史のある古い地域です。

7月の3連休の最終日。
まだ日の高い16時から、新諏訪町の公民館で開催されたのが第9回新諏訪町利き酒会です。
7回目までは日本酒の利き酒会だったそうですが、昨年はクラフトビール、そして今年はワインの利き酒会として開催されたのです。

会場は、いたって普通の公民館(といっても公民館としてはとっても立派!)。
30〜70代とおぼしき男女が50人近く、ごく普段着で、家仕事を終えて集まってきたという様子です。

今回のテーマは、ワインのなかでも「龍眼(善光寺)ブドウのワイン」。
というのもこの龍眼ブドウ、昭和42年、新諏訪町のおとなりの横沢町の民家で、当時のマンズワインの社長が見つけたのがワイン造りに用いられるようになったきっかけだったのです。

会場の皆さんからは、「うちの庭でもつくっていた!」という声があがるなど、懐かしい思い出話も噴出。

ということで、この日のゲストスピカーは、マンズワイン小諸ワイナリーの工場長の川俣昌大さん。
龍眼についてレクチャーいただきながら、白3種類、赤2種類のワインを楽しみました。

龍眼を使ったワインは白の3種類。
◯酵母の泡 龍眼(マンズワイン勝沼ワイナリー/山梨県)
◯長野 善光寺2016(マンズワイン勝沼ワイナリー/山梨県)
◯ミュゼ・ドゥ・ヴァン(アルプス/塩尻市)

6〜8人でひとつのちゃぶ台を囲んでいただきます。
「泡っていうのはこういう暑い日にいいねえ」
「〝善光寺〟って書いてあれば、お土産にいいね」
「おいしい!家で買えるくらいの値段かしら?」
普段はワインを飲まないという人も多いなか、目の前にあるワインを自分の普段の暮らしのなかにどう取り入れようか考える姿が、とっても楽しそう。

公民館の2階でまずは川俣さんからレクチャーを受けます

公民館の2階でまずは川俣さんからレクチャーを受けます

「善光寺」の名称をつけるのはなかなか大変なんだそう。辛口な味わいによく合うさわやかラベルに、少し前に刷新されました

「善光寺」の名称をつけるのはなかなか大変なんだそう。辛口な味わいによく合うさわやかラベルに、少し前に刷新されました

7月17日、この日にいただいたワインリスト。メモ書きがありますが、ご容赦を

7月17日、この日にいただいたワインリスト。メモ書きがありますが、ご容赦を

そして、お料理に提供されたのは、湯むきトマトの冷たいスープ仕立て。
野菜のスティック各種には胡桃味噌のディップなどをつけて。
バジルたっぷりのジェノベーゼ ペンネに、夏野菜のラタトゥイユ。
見事な太さのズッキーニはたっぷりとろけたチーズとよく合います。
いずれも、新諏訪町にお住まいの方が栽培されている野菜をふんだんに使って、地区の女性が腕をふるったものでした。
(食べて、飲んで、しゃべるのに一生懸命で、写真がないのが悔やまれます)

企画しているのも、新諏訪町在住の地元の方。
電設業を営む小田切隆一さんです。
(なんと、小田切さん、ワイン&シードルガーデンinナガノの電気設備を一手に引き受けてくださっている方でもあるのです)

「小田切さんがいなかったから、こんなふうに勉強しながらお酒を飲もうなんてなかったんだよ」
地元のおじさまたちは口々に言います。
そして、サポートするのは、近隣の酒屋の赤塚酒店さんに高野総本店さん。
赤塚酒店さんは、小さな娘さんも一生懸命お手伝い。かわいいことこのうえなく。

ワインに敷居の高さを感じる人もいるかもしれませんが、この日の新諏訪町の利き酒会の、なんとアットホームで豊かなこと。
もっと気軽に、もっと楽しく、地元の産品を知っていただく幸せが、新諏訪町の公民館に満ち満ちていました。